踊り子さんにはお手を触れないで

 かの地ではWikipediaの閲覧がピーなのだそうですが、代わりに百度百科というものがあるのですね。Wikipedia中国語版と百度百科まで動員してようやく調べ物の話がつながりました。どうしてスパロボのパロを書くのに百度なのかという話は第34話aをお楽しみに。

 昔のNifty-SERVEで初めてオフ会に行ったとき、「集合時の目印とかは……」と言ったら「とにかく変な人たちが集まってますからすぐわかります」と言われ、行ってみたら本当にそうでした。当時は1分10円プラス市内通話料金でしたから、それでチャットまでやってる人はほんとーのスキモノばっかりであったわけです。

 そうした中には作家さんも漫画家さんもいましたから、彼らが共通して持っているある種の打たれ弱さについては、私なりの理解をしています。ただお友達になって、新刊出たから買ってねと言われて、それがどうにもこうにも褒めるところのないものであった場合、多忙で買いに行けないふりでもするしかなかったわけですね。

 作家さんなんかだと平気でオフに出てくるわけですが、まあやっぱり女性の役者さんはそういうわけにいきません。ある程度そういう人に近づいていきますと、内輪の中のそのまた内輪が見えてくる場合があるわけですね。例えば公演の目立つ席に、ずいぶんなご年齢のご婦人がおられると。なんだかその周囲を公式ファンクラブの主だった連中が固めていると。そうかあれはお母様なのだなと。身内の御用を極秘で務めているなと。

 それ自体は結構なことなのですが、そういうことには気づかない方があれこれと嫉妬をしないで済むし、褒めなきゃ褒めなきゃ称えなきゃという立場にもならずに済むのです。そういうわけでわたくし、クリエイターには一定の距離を置くことを国是としております。「お宅様お帰りなさい、お客様お帰り下さい」というメッセージがコミケに張られたそうですが、音楽や演劇に関しては私はお客様(カラオケ店のお客様を含む)ですので、コミケでは音楽関係の買い物は致しません。

 わたくし「本当だと思うことしか言わない教」の狂信者でして、それでいろいろと損もしておりますが、いまさら自分を曲げようとも思いません。

 本当はここの読者の皆様には関係のない話でありますが、一般的な方針であって個別特定のケースへの対応ではないことを示すために、ここに書いておきます。